【「５０代」が英語を学ぶべき理由】
今回は、「５０代」の方が、英語を学ぶべき理由について書いていきます。
私が英語を教えているレッスン生は、実は、この５０代が、最も多い年代になります。
そのため、５０代という年代の方が、英語を学んでいる理由、そして、英語が話せることでどのような人生の変化が起こるかが、実体験として知っています。
そこで、今回のテーマは、「『５０代』の方が英語を学ぶべき理由」についてですが、
現代は、ライフスタイルが多様ですので、
① 結婚して家庭を持たれている５０代の方向け
② 離婚や未婚のため、現在独身という５０代の方向け
この２つの属性に分けて、「５０代の方が英語を学ぶべき理由」について書いていきます。
① 結婚して家庭を持たれている５０代の方向け
５０代という年代は、これまでの人生、そして、これからの人生のちょうど狭間にあります。
ご家族のため、お子さんのために頑張ってきて、
お子さんがいる家庭では、独り立ちをする時期ではないでしょうか。
社会的責任・家庭の責任を十分に果たされてきて、一段落の時期を迎える年代です。
と同時に、
これからの人生をどうするか、つまり老後のことが視野に入りだす時期でもあります。
「これまでの人生」と「これからの人生」のちょうど中間に位置しています。
そこで、５０代の皆さんにお伝えしたいことは、
「そろそろ、ご自身のために、ご夫婦のために、
お金や時間を使ってもいい時期ではないでしょうか。」 ということです。
その準備を始めるには、この５０代というのは、まさにドンピシャの年代です。
実は、英語というのは、この第２の人生を始めるために、大きく力を貸してくれます。
私は、フィリピンの他にも、シンガポール・マレーシア・タイなど、アジアの様々な国に
仕事や旅行で行きましたが、その際、多くの５０代以上の日本人と会いました。
その方たちは、海外に移住して、第２の人生を謳歌していました。
特にアジアは、まず、気候が一年中暖かいです。
さらに、物価が安く、多くの日本人は、メイドさんを雇って
身の回りのことをしてもらっています。
日本でメイドを雇うとなると、かなりの富裕層というイメージがありますが、
例えば私が住んでいたフィリピンでは、
住み込みでも３万円前後で、通いならもっと安く雇えます。
また、フィリピンという国は、ホスピタリティが非常に高いことでも知られており、
年配の方には、敬意を払って接します。
体力的に厳しくなり始める老後を、年中暖かく、物価も安く、
とても住みやすいアジアなどの海外でスタートするのは、
新しい人生が、もう一度始まる感覚があり、楽しみが、これからどんどん増えていきます。
また、英語をご夫婦で始めることで、例えば、ご主人が退職された後、
まったく会話がなくなるという事がなくなります。
何十年も生活をともにしていると、すでに空気のような存在になって、
会話があまりないという方もいるかもしれませんが、
英語を学習することで、共通の話題が増えてきます。
さらに、海外移住や、海外旅行という共通の目標・楽しみが増えてきます。
日本で寒い時期は、常夏のアジアで過ごすということも可能です。
つまり、英語は、夫婦の絆を再構築・あるいは、これまで以上に深めるツールにもなり、
英語を通して、第２の人生が始まっていきます。
さらには、お子さんがいらっしゃる場合は、そろそろ社会人として独立し、
社会の荒波に揉まれる時期に入ります。
そのような時に、海外に拠点があるというのは、実は想像以上に効果を発揮します。
日本の社会で生活していると、どうしても、ストレスがたまる傾向にあります。
そのような時、海外に一緒に行ったり、海外によぶことで、
一種の気分転換と人生計画を見直す機会を、お子さんに提供できます。
以前、「２０代の方が英語を学ぶべき理由」でも書きましたが、
２０代で海外を経験することは、自分と人生を見直す非常に貴重な機会となります。
その意味で、ご自身のため、ご夫婦のため、さらにはお子さんのため、
この３方向、どれを見ても、英語を学ぶメリットが溢れています。
ぜひ、英語を通して、今後の人生をより豊かで実り深いものにされていかれてください。
５０代からの英語学習は、本当におすすめです。
② 離婚や未婚のため、現在独身という５０代の方向け
私は海外生活が長かったので、日本の常識と海外の常識が違うことを、
肌感覚として知っています。その一つが、結婚に対しての考え方です。
私がハワイで仕事をしていた時、
仕事柄５０代や６０代の方と出会う機会が数多くありました。
仕事を通して、人間関係も深まり、ホームパーティなどに参加させてもらったこともあります。
ある日、５０代の女性と話す機会がありました。
その方は、２年前に離婚していましたが、
最近新しい彼氏ができて、結婚も決まっているということでした。
「離婚＝その後は一生独身」という発想ではなく
新たなパートナーと、新しい人生を始めるという思考に基づき、
楽しそうに人生をエンジョイしている姿は
その後も、男女問わず、何度もそのような光景を経験しました。
さらに、フィリピンで働いていた時には、数多くのシングルマザーを見てきました。
宗教上の理由で、中絶は禁止されているので、
若くして出産し、シングルマザーとなり強く生きている女性を、本当に多く見てきました。
なぜ、シングルマザーが多いかというと、多くの場合は、男性は妊娠がわかった段階で、彼女のもとを去るということが、度々、フィリピンでは起こるからです。
また、すべてではありませんが、結婚をしても、男性があまり働かず、
女性が一家の大黒柱になって、お金を稼いでいるという特徴がある国でもあります。
意外かもしれませんが、フィリピンは、実は、女性が社会的に非常に強い国でもあります。
そのような状況を目にする機会が多いため、多くのフィリピン女性は、結婚をするならば、フィリピン人よりも、より経済的に安定している外国人の方がいいという希望を持っている方は、非常に多いです。
その中でも、日本人のように真面目で、経済的安定がある男性を非常に好みます。
多くの場合、年齢は単なる数字で、それよりも安定を望む傾向が顕著です。
みなさんも、若いフィリピン女性と中年の日本人男性のカップルを見たことはあるかもしれませんが、実は背景にはそのような文化的背景も色濃く影響しています。
つまり、私がこの２つの例から何をお伝えしたいかというと、
日本を一歩出ると、日本特有の結婚観は存在しないということです。
2015年の国勢調査では、
「50歳日本人男性の23．4％」、「50歳日本人女性の14．1％」が
生涯一度も結婚してないという統計が発表されていました。
５０代で独身というと、日本では比較的ネガティブに捉えられがちですが、
いやいや、それは日本という国だけの話です。
これは、海外を経験すると、本当に狭い価値観であることがはっきりと分かります。
そこで、私が５０代で独身の方に提案したいのは、
もし今後、結婚という選択肢がご自身の中に存在するならば、
日本という枠だけで考えるのではなく、
海外という選択肢を入れてみてはいかがですか？ということです。
別に、結婚相手は、日本人である必要は、特にないです。
単に海外という視点を入れるだけで、結婚に対する考え方は180度変わります。
これは、本当です。
ただ、日本の枠を超えるには、当然、外国語が必要になってきます。
そして、英語という言語は、別にハワイやフィリピンだけで通じる言語ではなく、
全世界人口の半分の人によって話されている言語です。
そう考えると、これからも、日本という狭い選択肢で将来を考えるのと、
英語を話せるようになって世界へ目を向けるかで、
その後の人生のあり方が、大きく変わることはお分かりになると思います。
もちろん、結婚がすべてではなりません。それは、もちろん熟知した上で、
ご自身に、英語を通して、「人生の選択肢」を増やしてあげるということは、
けして悪いことではないのではないでしょうか。
英語が話せるだけで、今からでも、今後の人生計画を変えることができるならば、
これほど、投資に値するものはありません。
日本の場合、多くは６０代が定年退職の年代ですので、６０代以降になると、
どう老後を過ごすかという「守りの人生」が始まることが多いです。
つまり、この５０代という年代が、残りの人生を大きく変革できるチャンスの年代といえます。
現代は、平均寿命も延び、どう老後を過ごしていくかかが大きな課題になっています。
チャレンジせずに後悔するよりも、
チャレンジして後悔するほうが、私は価値があると思っています。
いやむしろ、チャレンジすること自体に、価値がありますので、
後悔というのは本当の意味でないと思っています。
新たな経験が増えたということです。
ぜひ、英語を学んで、これからの人生、全く違ったものにしてみて下さい。
必ず、人生を終える時に、チャレンジしてよかったと、回想することができると思います。
【次回】
【「６０代以上」の方が英語を学ぶべき理由】
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