何かと何かの「間」を、英語で表す時
2つの時はbetween、3つ以上のときはamongと習ったと思います。
これは、確かに多くの場合、当てはまる、正しい考え方なんですが、
実は、3つ以上の時も「between」を使う場面があります。
ということで、今日は、
betweenとamongの正しい使い分けを説明していきます。
まず、betweenですが、これは「個別に相手と結びつく」というのが根本的な考え方です。
そして、その相手は、別に1つだけではなくて、複数でもいいということです。
ちょっとわかりやすく例を出しますね。
まずは、一般的に使われている2者間で結びついて場合の例です。
I am between Mr. Sato and Mr. Kato.
これは、私は佐藤さんと加藤さんの間にいます。ということです。
これは、「佐藤さん」「加藤さん」という2者の間に私がいるので、
これはbetweenというのはわかりやすいですよね。
では、新たに、石田さんというもうひとりが増えて、その中に私が居る場合
つまり、3者の間に自分がいる場合は、どうなるかということ、
I am between Sato, Kato and Ishida.のようにbetweenが使えるんです。
つまり、3者以上でも、私という存在が、佐藤さん、加藤さん、石田さんそれぞれの相手と個別に結びついていれば別にbetweenが使えるということです。
これが、日常的にどのように使われているかと言うと、よくニュースで以下のような英語を聞きます。
This is the alliance between the three counties.
これは、その3カ国間の同盟です。
この場合は、その3カ国が相互にお互い同盟関係にあるということです。
A,B,Cという国が相互に同盟を結び合っているので、3カ国でもbetweenを使うことができます。
このように、3以上はbetweenではなく、amongというように、
丸暗記していると、このような英語が出てきた時に「?」になってしまいますので、
ぜひ、betweenの概念は、3つ以上でもいいので、個別に相手と結びつく場合に使うと
イメージを持っておいてくださいね。
では、同じように「~の間」の意味で使う「among」はどのような時に使うかと言うと
これは、「たくさんのものに囲まれている」というイメージです。
これは、別に個別に相互に結びついているというのはではなく、
むしろ、たくさんの中に埋没している感覚です。
例えば、He is famous among young people.
これは、「彼は若者の間で、人気だ」という意味ですが、
若者の中に、埋没している、つまり「若者の間で」というイメージがわかりますよね。
この場合は、かれという存在は、若者一人ひとりと個別に顔見知りという感じではないですよね。
若者という全体の中で彼が有名という感覚になります。
単純にたくさんの中でというイメージと合えば、amongです。
他にも、あの歌手は、50代に人気だよなら
The singer is popular among the fifties.のように使います。
この50代というのは、別に個別に結びついているという感じではなく、
50代というざっくりとして「たくさんの中」というイメージがしますよね。
だから、amongが使われています。
ですので、amongは、3つ以上の時は、amongと覚えるよりも、
たくさんの中に埋没しているというイメージを持っていたほうが、圧倒的に応用範囲が広くなります。
例えば、私は、彼を人混みの中で見つけたなら、
人混みというたくさんの中に、かれが埋没している感じがしますよね。
だから、amongを使って
I found him among the crowd.という英語が浮かぶようになってきます。
今日は、betweenとamongの違いを説明しました。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。