【11/24号・使役動詞makeは、こう理解すればよかったのか!?】
学生時代、使役動詞のmakeを習ったと思いますが、
多くの方が、このmakeの理解の仕方に悩まされたと思います。
いつもなら、makeは、「作る」という意味で使っているのに、
使役動詞で使う場合は、「何かをさせる」という意味で使われて、混乱している方もいると思います。
ただ、この「させる」という意味で使う場面は、日本語でもよくありますよね。
例えば、
・彼に買い物に「行かせる」とか
・子供に宿題を「やらせる」とか
・妹を「泣かせる」とか
他の人に、何かをさせるという日本語でよく登場します。
そこで、今日は、使役動詞makeの【基礎編】として、
こう理解すれば、スッキリわかるようになるという説明をしてみたいと思います。
まず、一般的な文から説明しますね。
例えば、
I have a pen.
これは、単に、「私」は、ペンを持ってます。と言う形で
非常にシンプルですよね。
その理由は、主役が1人しかいないからです。
「私はペンを持ってます」という文には、
「私」という登場人物が1人しかいないですよね。
この「私」というものが主役になって、文が完結しています。
では、この「させる」の意味で使う 使役動詞 makeの場合は、
どのようになるか説明しますね。
今回は、「私は、妹を泣かせる」という例文で考えてみます。
まず、英語にすると
I make my sister cry.
という形になります。
よく見て下さいね。
先ほどのI have a pen.の時は、登場人物は「私」という主役1人でしたよね。
でも今回の「I make my sister cry.」という文には、
「I」と「my sister」という登場人物が2人出てきてますよね。
つまり、主役と脇役が誕生することになります。
では、「I」と「my sister」の関係はどうなるかというと
「I」・・・・・・・「脇役」(作用を及ぼす人)
「my sister」・・・「主役」(作用を及ぼされる人)
という関係になります。
この使役動詞のmakeを使う場合は、
通常、主語の位置にあるものが脇役になってしまうんです。
つまり、
「I」という主語が、脇役になって、何か作用を及ぼすんです。
それは、誰に対してかというと、新しい主役である「my sister」に対してという関係に変化するんです。
つまり、この使役動詞のmakeを使うと
通常の文の初めにある主語が、主役の座から、脇役に変化します。
このI make my sister cry.という文をもう一度見てください。
「I」という主語が、黒幕みたいな脇役になって、
「my sister」という主役に、何か作用を及ぼします。
今回の場合は、どんな作用を及ぼすかというと
cry(泣く)という作用を及ぼすんです。
ですので、順番で考えると
①「I」という脇役が、
②make、何か作用を及ぼします。
③誰に対してかというと「my sister」という主役に対してです。
④それは、どんな作用かというと、「泣くということをさせる(=泣かせる)」
という構造になります。
おわかりになりましたか。
実際に、泣いているのは、「I」(私)ではなく、「my sister」(妹)という主役ですからね。
では、他の例文でも、見てみましょう。
例えば、先生が生徒に宿題をやらせるという文で考えると
脇役は、「先生」
主役は、「生徒」ですよね。
実際に、宿題をするのは、生徒です。
Teachers(先生)という脇役が、students(生徒)という主役に何か作用を及ぼします。
今回の場合は、「宿題をするということをさせる」(=宿題をやらせる)」という作用です。
ですので、これを英語にすると
Teachers make students do homework.
になります。
おわかり頂けましたか。
今回の場合、脇役は人で説明しましたが、
別に、人じゃなくて物でもいいんです。
例えば、この音楽聞くと、私は泣いちゃうんだという場合、
脇役・・・・This music
主役・・・・me
という関係です。
そして、This musicがどんな作用を及ぼすかというと、「泣くということをさせる(=泣かせる)」です。
そうなると
This music makes me cry.
⇒この音楽が、私を泣かせる
⇒この音楽聞くと、私は泣いちゃう
という英語が完成します。
いかがでしたか。
今回は、使役動詞の基礎編として、その使い方を簡単に説明しました。
次回は、使役動詞の応用編として、「make/have/let/getの使い分け」を説明しますね。
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