(#030)「現在形」は、いま現在のことではない」

【「現在形」は、いま現在のことではない」】

今日は、基本的なことですが、実は、多くの英語学習者が誤解している真実をお話します。

それは、「現在形」。

中学校で真っ先に習うものですが、「現在形」は、

別に現在のことを表しているわけじゃないですからね。

正しい理解は、

「現在形」は、『現在・過去・未来すべてにおこること」を

言うんです。

 

具体例をあげますね。

 I go to school.(私は学校へ行きます)。

この意味は、私は、私は「現在」学校へ行くという意味ではなく、

「私は、昨日も今日も明日も学校へ行きます」ということなんです。

 

つまり、現在・過去・未来すべての時間に共通して「学校へ行く」ので、

現在形のgoが使われるんです。

もし、本当に現在ただ今学校へ行っている最中を表したいなら、

I am going to school

という進行形にしなければならないんですね。

 

他にも例があります。

The sun rises in the east.(太陽は、東から昇ります)。

これも、「太陽がたった今グイグイ昇っている最中」ということではなく、

「太陽は昨日も今日も明日も、東から昇る」ということを言っているんです。

だから、「現在形」を使っているんです。

これを普通の参考書では、「普遍の真理」なんていう表現をしてます。

 

でも、「過去・現在・未来すべてに起こる」と基本概念を抑えれば、

時制に関係なく起こること=「普遍の真理」と連想できますよね。

 

では、問題です。

この文、どんな意味だと思いますか?

「What do you do?」

 

思い出して下さいね。

doという現在形の疑問文です。

つまり、「過去・現在・未来」において、何しているんですか?と

言われているんです。

この訳は、「あなたの仕事は何ですか?」という意味です。

つまり、「過去・現在・未来において、あなたは、何をしてますか」とは、

どのように生計を立てているかを尋ねられているんです。

けして「あなたは今何しているんですか?」と尋ねられているわけじゃないですからね。

 

 私も、海外に出た時、この「What do you do?」を、

今何しているんですかという意味と勘違いして、

I am reading book.とか意味不明な回答をしたことがありました。

相手は、キョトンとした顔で私を見ていたのを鮮明に覚えてます。

でも、現在形は、過去・現在・未来を貫いておこることと理解していれば、

間違わなかったと思いますね。

もし、たった今何をしているかを聞きたい場合は、

What are you doing?(あなたは今何をしてますか)

ですからね。

 

まとめますと、現在形とは、「現在たった今」を表しているんのでなく、

「過去・現在・未来全てに起こること」とおぼえて下さいね。

 


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