“some”は、「いくつか」じゃない!!(#074 hiro式・英語上達法)

 

今日は、someの正しい使い方について。中学校では、someというのは、まず始めに、「いくつかの」というように訳すと習ったと思います。
 
でも、あれ、正確には正しくありません。例えば、皆さんはsomethingという単語を見たことがあると思います。これは、「何か」というように訳されます。
 
「some」がいくつかならば、「something」は「いくつかの物」にならないとおかしいですよね。でも、「なにか」と訳されます。
 
そこで、今日は、「some」の本当の意味を説明します。正しいsomeの考え方を知ると、動画の最後には、先程の「something」がなぜ「なにか」という意味になるかが、はっきりと分かっているはずです。
 
では早速、本題です。someの正しいイメージは、「ぼんやり見える」というのが、正解です。
例えば、I see some people in the shop.これは、「私は、いく人かの人が、店の中にいるのが見える」ではなくて、正しいイメージは、店の中に、何人かは正確にはわからないので、ぼんやりと人が見えるというニュアンスで『some』が使われています。
 
someを使った表現には、実はこんな言い方もできます。 
Some 50 guests attended the party. 
あまり見慣れないと思いますが、英文としてはしっかり成立してます。
 
これは、「だいたい50人くらいの人が、そのパーティに参加しました」という訳になって、50人という正確な数字ではないけど、50くらいにぼんやり見えたという本来のsomeのイメージが表現されている使い方です。 
 
他にも海外のレストランとかで、水がほしい時には、よく「Can I have some water,please?」のように言いますが、これにもsomeが使われてますよね。
 
水をもらう時は、例えば何ミリリットルください。なんて言わないですよね。
だから、この「ぼんやり」というイメージを使って、some waterと表現されるんです。
 
ですので、今後みなさんが、「だいたい」とか「ぼんやり」のようなニュアンスを加えたい時には、このsomeを活用してみるといいです。
 
さて、冒頭で説明したsomethingが、なぜ「なにか」という訳になるか、もし勘の言い方なら、わかってきたと思います。
 
この単語は、thingの前に、someがありますよね。だから、thingという特定の物ではなく、somethingとなると、「なんとなくぼわんと見えるもの」で、つまり「なにか」という意味になるんですね。
 
日本語でも、どんな物かはっきりわからない時、「なんか」といいますよね。
それが、英語で言うところのsomethingです。
 
実は、このsomeがくっついた英単語は他にもたくさんあります。
 
someoneならば、some(ぼわんとした)とone(人)=someone(誰か)
sometimeなら、 some(ぼわんとした)とtime(時)=sometime(いつか)
somewhereなど、 some(ぼわんとした)とwhere(場所)=somewhere(どこか)
 
このように、実は、すべてこの「ぼんやり見える」という基本概念で作られている単語ですので、これから、some単体や、someがくっつた単語を見た時には、ぜひ、この概念で考えてみてください。
 
英語は、実はこのように、核になるイメージを知っていると、色々な単語や表現が、自分の頭で想像をつけることができるようになってきます。
 
私の動画は、このように、「核になるイメージ」を様々なトピックで動画にしてますので、ぜひ他の動画もご覧になってみてください。英語学習をする上で、かなりショートカットになると思いますよ。

 


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